2020年2月9日に京都市で護摩を焚き続けりというお祭りが行われます。
このお祭りは毎年行われる京都市の大イベントであり、正式名は「火の祭典・阿含の星まつり神仏両界大柴燈護摩供」です。
この行事では、護摩を焚き続けます。
スタジアム会場を使って巨大な焚火は近くで見れば圧巻されること間違えないでしょう。
今回はそんな、阿含の星まつりについての概要を紹介していきます。
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阿含の星まつりとはどんなお祭り?
「阿含の星まつり」という名前は「火の祭典・阿含の星まつり神仏両界大柴燈護摩供」と長い名前を訳した言葉になります。
阿含の星まつりは宗教に関連するお祭りであり、宗教というと「なんかあやしいなぁ〜」「宗派じゃ無い人はよそ者扱いされてしまうのかな〜?」と思う方もいるかと思いますが、実際にそんなことはありません。
阿含宗と関係の無い人でも、気軽に参加できる行事です。
会場自体はスタジアム会場程の観客席が設けられており、毎年訪れる参加者は50万人以上と言われています。
スタジアム程の大きさの会場の中央に幅約11m、高さ約7mの二つの大きい護摩壇があり、そこに火をつけ、朝〜夕方まで護摩を焚き続ける「阿含の星まつり」ですが、これだけだと「星」との関連性ではなく、宗派との関連だけでは無いかと思う人も多いのでは無いでしょうか?
星まつりの「星」は私達が普段夜空を見上げたときに見る星の事ではなく、「運命の星」のことを指しているのです。
「運命の星」と聞いて私も正直「なんのこと??」となりましたが、この「運命の星」は人が生まれながらに持つ「運気」と毎年巡ってくる「運期」の2つを指します。
阿含の星まつりの名前の由来は?
阿含の星まつりと名前がついた由来は
・生まれながら人が持つ(運気)の星
・毎年人々に巡ってくる(運期)の星
この2つの「星」を2つの大護摩壇で供養するお祭りと言うことで名前にもなっている「阿含の星まつり」の名前の由来となりました。
元々1975年の星まつりは護摩壇は1つだったのですが、1981年から護摩壇が2つに増え、1994年に「神仏両界大柴燈護摩供」と呼ばれるようになったのです。
その頃から正式名称である「火の祭典・阿含の星まつり神仏両界大柴燈護摩供」
とこのお祭りは呼ばれることになりました。
阿含の星まつりの見どころを紹介!
ここでは阿含の星まつりの見どころを紹介していきます。
阿含の星まつりの見どころは色々ありますが、阿含の星まつりに参加したのであれば、絶対に見たいのが先ほども紹介した二つの大きい「護摩壇」から炎が力強く燃え上がる景色です。
阿含の星まつりの様子とともにこれから紹介していきたいと思います。
阿含の星まつりの見どころ「山伏行列」
出典:https://www.agon.org/
阿含星まつりの見どころの1つとしてまず掲げられるのは、この「山伏行列」です。
阿含星まつりのオープニングと言えるこの行事では600人程の山服の行列が会場に入ります。
会場に入壇後は山服が奏でる「星まつり序曲」と共に、八百万の神々をお迎えして御神事を執り行うのです。
600人の行列と奏でる楽器の音色は会場で聞けば、圧巻されること間違えなしでしょう。
阿含の星まつりの見どころ「点火」
「山伏行列」から始まり、次々に儀式を進めると、ついに2つの大護摩壇に炎を点火します。
法螺貝から奏でられる音と共に、松明を持った山服達が「護摩壇」に向かって進んで行き、松明から護摩壇に炎を点火します。
護摩壇から燃え上がる炎と煙は一言で言えば圧巻であり、煙が天に登って行き、その様子はまるで、「大きな爆発でも起きたのでは?」と疑ってしまうくらいすごいものです。
炎が燃え上がる中お経と太鼓の音が響き渡る中で、山服が護摩木を入れ、巨大な柄杓で水を火に注いだりと炎の勢いは収まることを知りません。
阿含宗の護摩木には「祈願の護摩木」「供養の護摩木」の2種類があり、護摩壇にも「仏界壇」(冥徳供養壇)「神界壇」(願望成就壇)の2種類の護摩壇があり、この2つの護摩壇をい使ってお焚き上げします。
また最後に、点火を見やすい席で見たいのであれば、早めに席を確保しておくことをオススメします。
阿含の星まつりの見どころ「護摩壇を解体」
阿含の星まつり。火伏せの儀の後。直径11m、高さ7mの護摩壇が終わろうとしている。東日本大震災犠牲者供養、震災復興、世界平和、郷土安穏等々。皆様の願いが叶いますように。 pic.twitter.com/Vbfq67rP
— カウンセリングルーム cocoro (@uminne) February 11, 2012
護摩壇の火は永遠に燃えていることはありません。
炎はいつか力を無くします。
15時ごろに行われる、護摩壇を解体する「護摩壇解体・火伏せ」では燃え盛る炎に水を巻き、周囲の温度を下げ、組まれている丸太を1つ1つ解体していく作業です。
護摩壇が燃え盛る様子も見どころでありますが、護摩壇を解体されていくのも、どこか切ない気持ちになりますが、火が弱くなっていくところも、どこか幻想的な雰囲気を醸し出しております。
護摩壇は解体され、最後はお客さんが会場を退場しますが、護摩は続くので火は完全に消されません。
阿含の星まつり2020の開催期間と開催時間
開催期間 2020年2月9日
開催時間 9時30分から
阿含の星まつりのシャトルバスについて
出典:https://www.agon.org/hoshimatsuri/map.html
阿含の星まつり当日は会場までのシャトルバスが運行します。
・京都駅八条口(アバンティ側)8:30~14:30
・阿含の星まつり会場:10:00~16:00
阿含の星まつり当日の8:00〜17:00は、東山ドライブウェイが五条から三条方面への一方通行です。
路線バスをご利用の際は、「四条河原町」・「五条京阪」バス停より、京阪バスに乗り「上花山花ノ岡町」バス停で下車となります。 (星まつり会場入口まで徒歩5分)
(路線バス番号/82、83A、84、84B、84C、85、85A、86、86B、87、87A、87B、92、93、95)
会場には駐車場が設けられていません。
また会場付近の駐車場は会場から少し遠くなる上に、止められる台数もそこまで多くない為、当日はシャトルバスを使うことを強くオススメします。
シャトルバスは片道300円の有料ですが、当日が多少お金がかかってもシャトルバスを使うのがオススメです。
阿含の星まつり会場へのアクセス
出典:https://www.agon.org/hoshimatsuri/map.html
最寄り駅:京都駅八条口
「京都駅八条口」からシャトルバスで「上花山花ノ岡町」のバス停で下車
「京都駅八条口」からシャトルバスで「上花山花ノ岡町」まで約18分
「上花山花ノ岡町」から会場まで徒歩約15分
「京都駅」から「上花山花ノ岡町」で途中下車する形になりますが、ここから15分歩いたところが「阿含の星まつり」会場となります。
降りた所から15分程、階段を登るコースとなっており、普段階段に慣れていない人やお年寄りは苦戦するかも知れません。
しかし、降りたところの入り口で杖を貸してくれたり、休憩場が設けられておりますので、休憩しながら会場に向かうと良いでしょう。
阿含の星まつりについてのまとめ!
2020年2月9日に京都市で行われる阿含の星まつりについての紹介でしたが、いかがでしたでしょうか?
阿含の星まつりは宗教関連の行事ではあるものの、宗教に関係なく、楽しめるお祭りでありますので、安心して参加することが出来ます。
寒い季節に行われる行事ではあるものの、巨大な炎は圧巻であり、見ているだけで心も体も暑くなり、エネルギーが湧いてくること間違えありません。
「運命の星」と言うご利益を貰いに、是非阿含の星まつりに参加してみてはいかがでしょうか?