煮物はもちろん、ステーキや和え物にも使える料理酒は、料理に旨味やコクをつけるのに欠かせません。
料理酒というくらいですから、アルコールが含まれています。
しかし、料理酒を使った料理を食べても酔っ払うことはありません。
煮込むことで、アルコールを飛ばすことができるからです。
では、料理酒をどのくらい煮込めばアルコールが飛ぶのでしょうか?
アルコールが飛んだかを、どうやって確認すればよいでしょうか?
今回は、料理酒のアルコールを飛ばす時間や温度について調べてみました。
正しくアルコールを飛ばすことができれば、安心して料理酒を使うことができますよ。
料理酒のアルコールを飛ばす時間は平均何分かかる?温度との関係は?
煮立ててアルコールを飛ばした料理酒を、「煮切り酒」といいます。
おひたしや和え物など、煮込まない料理にはこ煮切り酒を使うとよいでしょう。
煮切り酒を作るには、電子レンジで1~2分加熱すればOKです。
大きめの耐熱容器に料理酒を使いたい分量だけ入れて、ラップをせずに電子レンジにかけてください。
一緒に水などは入れないでください。
大さじ1、2杯程度なら電子レンジがよいですが、それより多く使いたい場合は鍋で火にかけるのがおすすめです。
電子レンジでも鍋でも、沸騰後30秒~1分ほど煮立たせるのがポイントです。
作った煮切り酒はそのまま料理に使えますが、長期保存はできません。
その日に使い切れる量を作るようにしてください。
どうしても残ってしまった場合は、密閉できる瓶などに入れて、冷蔵庫で保存します。
冷蔵庫保存でも、1週間以内には使い切るようにしてください。
わざわざ煮切り酒を作らなくても、煮込み料理に使う場合は、調理の際、煮汁と一緒に火にかければ、煮込むうちにアルコールは飛びます。
料理酒は水よりも沸点が低く、78℃で沸騰し始めます。
水の沸点は100℃ですから、水が沸騰し始めたときにはもう、アルコールは蒸発しているのです。
料理酒を入れるタイミングは、いちばん最初!!
実家からさつまいもを頂いたので、豚薄切り肉と一緒に砂糖/みりん/しょうゆ/料理酒で煮詰めてみた。美味し。
肉とさつまいもは賛否はあると思うけど。 pic.twitter.com/HAJDwfZ1Ap— 叶音(カノン)⛺♌ 2/27ゆかりんバースデーイベント参戦 (@yuki_mymelody) December 6, 2022
料理酒は、砂糖よりも前に入れてください。
煮込み料理を作るとき、味付けに砂糖を入れることもあるでしょう。
糖分が入ると煮汁に粘度がつき、アルコールが飛びにくくなるのです。
最初にアルコールを飛ばしてから、他の調味料を加えていくようにしてください。
料理酒を使うのはなんのため?
「カレイと白菜の塩蒸し」
① 白菜をざく切りにする。カレイの切り身は余計な水分をキッチンペーパー等で吸い取る。
②フライパンに具材を入れ、料理酒と「スタミナ源塩焼のたれ」を回しかける。
③ 中火にかけふたをし、5分間ほど蒸し煮にする。弊社のたれは
魚にも合うんです👍#上北農産加工 pic.twitter.com/iWPF4OODO8— 上北農産加工(公式) (@gentare_oishi) August 3, 2022
料理酒を使うことで、料理にコクと旨味を足すことができます。
また、肉や魚の臭みを取る効果もあります。臭み消しに使う場合は、調理の際、一緒に煮込むのがおすすめです。
料理酒には、食材をやわらかくする効果もあります。
肉や魚の臭みが残っていると、食材全体に臭みが染み渡ってしまい、料理全体の風味を損ねてしまいます。
肉や魚を使った料理を作るときに、料理酒は強い味方です。
料理酒がないときは、他のアルコール飲料で代用できる
一般肉をビール漬けにして極上肉に変身させるhttps://t.co/BLYdytoNiC pic.twitter.com/FWkrehsXep
— ハイサイ探偵団【公式】 (@haisaitantedan) September 2, 2021
料理酒を切らしているときは、日本酒やビールなど、家庭にある他のアルコール飲料でも代用が可能です。
- 料理酒のアルコール度数は14%前後
- 日本酒は15%前後
となっていますので、あまり変わりません。
個人的なおすすめとしては、ビールを使った「肉のビール漬け」です。
ビールに含まれる「酵母」が肉のタンパク質を分解し、柔らかくしてくれます。
普通のスーパーで売っている安いお肉で、簡単に噛み切れるくらい柔らかい本格的なステーキが作れます。
料理酒と日本酒との違いは、塩が入っているかどうかです。
料理酒は塩を入れることで飲用と区別されるので、安価に入手できるようになっています。
料理酒の代わりに日本酒を使う場合は、塩分が足りないと感じるかもしれませんので、味の調整をしてください。
ビールや焼酎で代用するときには、それぞれの飲料の風味がありますので、量を調節しながら使うとよいでしょう。
料理酒とみりんの違い
みりんにもアルコールが含まれるため、料理酒の代用にみりんを使うこともできます。
大きな違いは、料理酒には塩が入っていますが、みりんには糖分が入っている点です。
みりんを使うと、料理酒よりも甘みが出ますので、全く同じ味にはなりません。
料理酒の代わりにみりんを使ったときは、味付けに注意しましょう。
また、みりんとよく似ていますが、みりん風調味料はアルコール度数が1%未満のため、料理酒の代用にはなりません。
料理酒のアルコールが飛びきったのを確認する方法は?
料理酒のアルコールが飛んだかどうかは、見た目ではわかりませんので、匂いや味で判断します。
匂いを嗅いで、食べてみてアルコールを感じなければ、問題ないでしょう。
料理酒のアルコールを全部飛ばすのは実は難しい?
料理酒のアルコールは、完全には飛ばせません。
食材にしみ込み、他の調味料と混ざることで、どうしても揮発せずに残ってしまいます。
ただ、残るといってもほんのわずかなもので、影響はほとんどないといえるでしょう。
心配な方は、長めに煮込むと、その分アルコール濃度は下がります。
アルコールにアレルギーがある人や、妊娠中、授乳中の人、または乳幼児に食べさせる場合も、注意が必要です。
それ以外の人にとっては、気にするほどではありません。
まとめ!
料理酒は旨味とコクを出すため、煮込み料理に多く使います。
使うときには、煮立たせてアルコールをしっかり飛ばすようにしましょう。
アルコールはほとんど蒸発するので、料理酒を使った料理を食べても、飲酒にはなりません。
料理酒を上手に使って、料理をおいしく仕上げてくださいね。