突然ですが、金魚の日という日をご存知でしょうか?
3月3日に制定された日であり、「金魚の魅力を世界に広げる」と言った目的でこの日が制定されました。
また3月3日と言えば「ひな祭り」もありますよね?
実は金魚の日とひな祭りには関連性がしっかりとあるのです!
今回はそんな「金魚の日」の由来と歴史についての紹介を行っていきます!
金魚の日とは?
金魚の日とは3月3日に制定されている日です。
金魚の日が制定された日は1990年(平成2年)に日本観賞魚振興会が制定しました。
金魚の日がなぜ制定されたかといいますと「金魚の魅力を世界に広める」といった意味が込められております。
観賞魚振興会でも特に三輪守夫さんは金魚の日を強く提唱していました。
三輪守夫さんは宇宙金魚でも有名な方です。
宇宙金魚とは宇宙飛行士の向井千秋さんが宇宙に行った際に弥富金魚を実際に持っていき、宇宙酔いの実験を行ったことから生まれました。
この取り組みによって弥富金魚は有名になったのです。
囲みに、観賞魚振興会とは観賞魚及び観賞魚関連用品の販売などの業務に携わる事業者が観賞魚飼育の普及などを目的とする事業に取り組む、組合員のことを指します。
現在は観賞魚振興会は解散し、iOFa日本鑑賞魚振興事業協同組合が代わりに活動しております。
金魚の日の由来は?
では、金魚の日が何故ひな祭りと同じ3月3日にとなっているかというと江戸時代のひな祭りの習慣が由来となっているのです。
江戸時代にはひな祭りの飾りとして金魚を一緒に飾ることが習慣となっておりました。
当時金魚というのは高級魚であり、簡単に言ってしまえば金魚はお金持ちの象徴です。
金魚は英語で「gold fish」(ゴールドフィッシュ)なので、名前からして裕福なのが分かりますね!
また金魚が高級魚だった背景には、江戸時代にはすでに金魚の養殖も定着しており、中期には一般庶民でも手に入れることが出来たのですが、問題は当時の設備環境でした。
現代ほど飼育設備が整っておらず、金魚を長く飼うのは難しかったのです。
そう言った意味もあり、金魚は裕福の象徴だったのかも知れません。
金魚に関する歴史を紹介!
金魚の起源は約1700年前に中国の長江という川で突然変異したフナといわれております。
その赤いフナの子孫が10世紀ごろに中国の宮廷で飼われ、その後に改良されたことで金運をもたらす程の美しさから「金魚」と呼ばれ、この名が定着しました。
またその後中国で改良品種である「出目金」や「琉金」が誕生し、今にいたります。
また金魚の改良品種は日本で生み出されているイメージを持つ方も多いかと思いますが実際、ほとんどの改良品種は中国が本場です。
しかし、日本生まれの改良品種もいたり、アメリカ、ヨーロッパ生まれの品種もいたりとその種類は多様であります。
金魚に関する豆知識を紹介!
ここでは少し余談になりますが、金魚についての豆知識のうちの1つを紹介したいと思います。
先程、金魚は中国が改良品種の本場ということが分かりました。
では、中国で「金魚」はなんと発音するのでしょう?
気になって調べてみたところ、中国語で金魚は「金鱼」(チンユイ)と発音するそうです。
「金鱼」(チンユイ)の由来は中国語で「お金が余る」という意味である「金余」と発音が同じであります。
その為、裕福という意味合いから、何度も言いますが金魚は非常に縁起が良い生き物なのです。
また金魚は卵を大量に産むことからも、中国では縁起が良いと言われております。
金魚の日についてのまとめ!
3月3日の金魚の日についての紹介でしたが参考になりましたでしょうか?
金魚の日について簡単にまとめますと
・金魚の日が3月3日なのはひな祭りで金魚を飾る習慣があったから
・金魚は元々高級魚であり、縁起が良かった
・金魚の起源は約1700年前で発祥は中国である
ということになります。
金魚すくいって難しくて中々取れないと分かっているのにお祭りに行くとついついのめり込んでしまいますよね?
そんな魅力を持つ、金魚の為の日である金魚の日に少しでも興味を持っていただけたのなら幸いです。