「派遣を辞めたいけど、引き止められる。」
「なんとか上手く断る方法は無いだろうか?」
このページを読んでいるあなたは、辞めたいと思っても引き止められてつらい想いをしているのではないでしょうか?
私も派遣で通算10年間働いた中で、条件やタイミングが合わずに派遣先の更新を断った経験があります。
ですので、つらい気持ちは非常に共感できます。
なぜ、引き止められるのか?
本当に断ってしまって良いのか?
断りたくても、上手い方法が分からない。
一つ一つの悩みを本記事で解決していきます。
内容を理解していただければ、派遣会社から引き止めにあった時に冷静に対応でき、断った後も精神的に引きづらなくなります。
ぜひ参考にしていただき、次への一歩をスムーズに踏み出していただければ幸いです。
派遣で更新しないのに引き止められる5つの理由は?
派遣会社に契約更新をしない旨を伝えても、引き止められる理由を一言で表現すると、
「あなたに辞められると会社的に都合が悪くなる」
からです。
本当に理由はそれだけで、あなたの人柄が優れているからとかそんなキレイな理由ではありません。
「儲けたい。」
「大変。」
「面倒くさい。」
簡単に言えばこんな感じです。関わる会社は、あなたの労働力のみに期待しています。
ここでは、あなたが派遣契約を更新しないのにも関わらずに、派遣先から引き止められる理由5つを説明します。
理由さえ分かれば、引き止めを断った後に変に気落ちすることは無くなるでしょう。
ぜひ、参考にしてみてください。
【理由1】営業担当の成績に関わるから
派遣会社は、派遣先からのマージンで利益を上げています。
1人でも多くのスタッフを派遣して、派遣先から評価を受ければ売上アップにつながります。
そのため、スタッフが1つの派遣先でどれくらい長く働いたのかが非常に重要です。
人材派遣の業界では、継続率と呼んでいます。
継続率は、派遣会社の営業担当がどれだけスタッフをフォローできたかによっても左右されます。
したがって、派遣会社は評価の際にかなり重視するポイントです。
スタッフが1人辞め会社からの評価を下げてしまうと昇給や賞与に影響します。
そのため、営業担当がしつこく引き止めをしている可能性があります。
また、他の職場を提案できない状態なので、自分の評価だけではなく派遣会社の売り上げを落としてしまうことを恐れているからかもしれません。
【理由2】派遣会社の信用に関わる
成果の出せるスタッフを派遣してくれる会社は、派遣先からの信用も厚いでしょう。
逆に、仕事ができずにすぐに辞めてしまうスタッフを派遣する会社は、確実にマイナスイメージがつきます。
それが原因で次回から取引が減ったり、最悪の場合は無くなったりすることも十分に考えられます。
派遣会社があなたを引き止めるのは、可能な限り長期で雇用して利益を得ることができ、派遣先からの信用を守れる優秀な人材と判断されているからです。
あなたのキャリアプランよりも、まずは会社の信用を保つのと目先の利益が大切なのです。
【理由3】あなたが優秀だから
あなたが優秀で変わりのスタッフが今後見つからない可能性があり、引き止めに合っている場合も十分にあります。
と言っても、確実に会社側の都合です。
あなたが抜けた穴は次のスタッフが決まるまで、どうにかして埋めなくては行けません。
派遣会社も派遣先も大変ですし、手間も時間もかかります。
今まで派遣先が求められている以上の成果をあなたがあげてきた場合、社員の負担はさらに大きいです。
次に採用するスタッフが、あなた程の成果を上げられるかどうかも分かりません。
「できれば、このまま残って欲しい・・・。」
「また、ゼロから採用して仕事を教えるの?」
派遣先も派遣会社もスタッフの進路には口出しできませんが、本音ではそう思うでしょう。
【理由4】ゼロから採用・教育をするのが大変
派遣会社や派遣先の企業は、スタッフを採用して研修してのサイクルを繰り返しています。
1つの派遣先には最長で3年しか在籍できませんし、そこまで長く勤めている人は現実あまり多くはありません。
ある意味、スタッフが退職して新人を受け入れるのには慣れていると言えば慣れているでしょう。
ですが、スタッフの採用をゼロから行い、教育するのは想像以上に時間とお金がかかります。
派遣先からしたら、同じ仕事を教えてさらに研修中の費用もまた払う必要が出てきます。
スタッフが仕事について行けずに、研修中に退職してしまう可能性も否定できません。
そうなると、派遣会社の信用にも傷がつきます。
したがって、派遣会社や派遣先の両方とも、仕事ができるスタッフに辞められるのはリスクがあり引きとめにつながっています。
【理由5】業務が忙しくて今辞められては困る
引き止められる原因に、派遣先の業務が忙しくてすぐに辞められては困るケースもあります。
どんな仕事でも忙しい時期はあります。
総じて、派遣で募集している場合は忙しく業務が上手く回っていないケースが多いです。
派遣はだいたい3カ月更新が多く、期間をしっかり満了すれば問題なく辞めることができます。
要するに、3カ月であろうが半年であろうが、スタッフが合わないと思えば契約更新のタイミングで退職される可能性があります。
当然ですが、直接雇用の正社員や契約社員よりも人の出入りは激しいです。
会社が派遣で雇用している、デメリットでしょう。
人手が欲しいドンピシャのタイミングで、辞められると派遣先にとってはかなりの痛手です。
何で引き止められるか疑問に思ったら、現在の業務の状況を確認すると良いでしょう。
派遣で更新しないのに引き止められる!上手く断る方法を紹介!
ここでは、退職を引き止められた時に上手く断る方法を紹介します。
どの方法で断るにしても、あいまいに伝えるのではなく明確な理由をしっかりと伝えましょう。
中途半端な断り方だと、退職しないように上手く説得されたり、場合によっては会社との関係性を壊したりしてしまう場合があるので注意してください。
中途半端なウソはすぐに見抜かれますし、リスクは大きいです。
伝えるなら、正直に理由を伝えるか当たり障りのない理由で良いでしょう。
ちなみに、契約を更新しない時は契約更新の1か月前までに派遣会社に直接伝えるのが基本です。
間違っても派遣先に伝えないように注意してください。
【勉強しながら】未経験の職種に転職活動したいと言う
派遣ではなく正社員で働きたいので、本格的に転職活動したいと伝えるのは一つの方法です。
派遣期間さえ守れば、会社はスタッフがどこの会社で働くかを強制することはできません。
ただし、今の仕事を続けながら就職活動をするように提案される可能性は十分にあります。
念のため、「勉強しながら」正社員を目指すことを付け加えてください。
例えば、以下のように伝えてみてください。
「以前からプログラマーに憧れがあり、スクールに通って本格的に正社員を目指すことにしました。」
「介護職に興味があり、就職するには資格の勉強をする必要があるので、契約更新は厳しいです。」
どうしても勉強しながら就職活動をしないと厳しい旨を伝えれば、辞めることに文句は言えません。
それでも派遣会社が納得しなければ、目標に対して生半可な気持ちではないことをイチから丁寧に伝えましょう。
未経験でも正社員就職できるおすすめの「就職エージェント」サービスを紹介しております。
派遣を更新しないのであれば、これを機に正社員を目指して転職活動することをおすすめします(特に20代であれば、正社員への転職は早い方が有利です)
他の仕事に決まりどうしてもその仕事がしたい
実は仕事が決まっていない場合(単純に派遣先が嫌で辞めた場合)は少しリスクがあるので、おすすめはしません。ですが、断る理由としては正当です。
繰り返しますが、派遣期間さえ満了すれば、スタッフがどこで働こうが無職になろうが自由です。
はっきり言えば、会社に強制力はありません。
「どこの会社?」
「いつから勤務なの?」
「どんな仕事?」
しつこく聞いてきたら、正直ウンザリするでしょう。
本当は答える必要なんてありませんが、スムーズに辞めるためにもしっかり1つ1つに答えた方が良いです。
精神的/肉体的にキツイ
雇用主である派遣会社は、スタッフの健康を守る義務があります。
仕事が精神的/肉体的にキツイから辞めたいという申し出は、本来は受け入れなければいけません。
ですから、そこまで厳しい対応はされないでしょう。
それでも、あなたが優秀であればある程、引き止められるケースは多いです。
派遣会社からは、詳しく事情を聞かれるでしょう。
おそらく退職しないように説得されるので、スムーズには行きません。
あなたの健康に関して、どんな質問をされても冷静に答えて行きましょう。
感情的になれば、派遣先にネガティブな印象を持たれるので、今後の仕事紹介は無くなる可能性があります。
体調不良は本人でなければ、分からないこと。
あなたの辛い気持ちが伝われば、きっと理解してくれます。
相手の意見を最初から否定するのでなく、まずは受け入れてから自分の考えを伝えれば上手く対応できるでしょう。
まとめ!
派遣の更新で引き止める理由は実はシンプルで
あなたが抜けるとその穴を埋めるのに時間がかかる
というだけです。
しかし、派遣会社の事情ではなく、あなたがしっかりと理由を持って、仕事を更新しない意思を相手に伝える方が大事です。
どんな理由であっても、派遣の更新の有無の自由は働いているあなたにありますので、顔色を伺って、ズルズルと続けてしまうのはなく、しっかりと自分の意思を伝えてましょう。
今回の内容が少しでも、あなたの為になったのであれば、嬉しい限りです。