「派遣会社から仕事を紹介してもらえない理由は?」
「紹介してもらう為の対策を教えてほしい。」
「紹介されやすい仕事はある?」
派遣会社に登録したものの、中々仕事を紹介してもらえないと悩みますよね。
私も通算10年、派遣で働いた経験がありますが、仕事の紹介が少なく悩んだ時期はありました。
派遣会社から仕事を紹介されない理由は、本当にさまざまです。
ですので、あまり気にせずできる限り紹介が多くなるように、今できることを精一杯行うのが問題解決の近道でしょう。
本記事は、派遣会社から中々仕事を紹介されない悩みを抱えた方に向けて、解決策を示す目的で書いています。
派遣に登録したばかりの頃は紹介がほぼ0件だった私も、やり方を工夫した結果、最終的には仕事が途切れなくなりました。
その経験をいかして説明していきますので、ぜひ参考にしてみてください。
派遣の仕事が紹介してもらえない理由は?
派遣社員は誰でもなれるわけではない。派遣会社からなかなか紹介してもらえないし。楽だと思うなよ💢
— うつ病闘病中 (@cTzBVkreMLhFB4m) March 7, 2021
正直、派遣の仕事を紹介してもらえない理由はさまざまです。
人によって状況が違うので、一概にどれが当てはまるとは言えません。
ただ、一般的に派遣会社から見て、紹介しづらい人、または紹介しても顔合わせを突破できずに就業までに至りづらい人の特徴はあります。
派遣社員は会社の代表として派遣されます。
スキル面も大きいですが、最低限のコミュニケーションとビジネスマナーができていない人は、関係を上手く築けず会社の信用を下げるおそれがあるので、最も紹介の対象からは除外されやすいです。
もちろん、人物面やスキル面以外にも紹介されない原因はあります。
ここでは、考えられる原因をほぼ全て解説していきますので、読んでいただければ納得できる部分は多いでしょう。
最低限のコミュニケーションが取れない
派遣会社と接する中で、最低限のコミュニケーションが取れないと判断されると仕事の紹介は難しいでしょう。
理由としては、以下のような不安を与えてしまうからです。
・社会性に問題があり派遣先に馴染めない
・基本的な報連相が適切にできない
・仕事で結果が出せない
もちろん、仕事内容や職場環境によっても異なりますが、必要なコミュニケーションが取れないと長期的に1つの職場で働くのが難しい場合が多いです。
派遣会社としては、
職場に馴染み派遣先から長く必要とされる人材に仕事を紹介したい
と思うでしょう。
すごく明るいとか話が上手い必要はありません。
基本的な対話ができるかどうかが重要です。
社会人としてのマナーや常識がない
社会人として基本的なビジネスマナーや常識がないと、ほとんど紹介までに至らないでしょう。
繰り返しますが、派遣社員は会社の代表として派遣されます。
社会人としてふさわしくない言動が少しでも見えると、派遣会社は信用を下げたくないので紹介をためらうのは当然です。
派遣は派遣先(お客様)にスキル(価値)を提供するサービス業の側面もあります。
もし、あなたが派遣先の担当者で、お金を払って雇入れた派遣社員のマナーや常識がなっていなければ、二度と利用しようとは思わないでしょう。
要するに、仕事以前の問題です。
スキル・実績が少なすぎて紹介できる仕事がない
当然といえば当然ですが、求人に見合ったスキルがなければ、派遣会社から仕事を紹介されません。
たまに、新卒で派遣会社に登録する人がいますが、ほとんどスキルや実績がなくて希望する仕事に就けないケースが多いです。
要するに、企業が求める要件に合致していなければ仕事は紹介されないので、働いた経験が極端に少ない人は確実に不利です。
とくに派遣の場合は即戦力なので「年齢・ポジション・実務経験年数」など詳細に募集要件(企業が採用したい人材像)が決められています。
働いた経験がほとんどない
・年齢に見合ったスキル
・実績がない
・パソコンをほとんど使えない(使う職場の方が圧倒的に多い)
などの特徴に当てはまる人は、とくに紹介されづらいでしょう。
ある程度の年齢に達している
仕事が紹介されるかは、年齢によっても左右されます。
実感として、技術職など専門的なスキルを必要する仕事以外は35歳を境に「実務経験があっても」紹介数が急激に減ります。
技術職の場合、専門的なスキルを持っている人が少なく希少性が高いので、年齢が高くても仕事は紹介されますが、一般的に難易度は上がるでしょう。
原因はいろいろありますが、指導しづらいなどコミュニケーションの取りにくさに不安を持っている職場が多いです。
経歴的に問題がある
・直近の会社を短期間で辞めている
・仕事が1年以上続かない
・ブランクが多い
などのように、経歴に何かしらの問題がある場合は仕事を紹介される確率は減ります。
派遣会社の立場からすると、派遣先からの信用を失いたくありません。
「すぐに仕事を辞めてしまうのでは?」
そのようなリスクが過去の経歴から読み取れると、同じことを繰り返すと思い、どうしても紹介の対象から除外されやすいです。
理想を求めすぎる
すでに説明しましたが、企業から求められているスキル・実績と合致していなければ仕事の紹介は難しいです。
勤務地、休暇、給与など、希望条件にできる限り合った仕事を求めたい気持ちは理解できます。
ただし、条件を絞りすぎて理想が高いほど、仕事の紹介は減るのが現実です。
釣りの求人だった
釣りの求人とは、実際には存在しない仕事にも関わらず、派遣会社が登録スタッフを増やすために掲載している求人です。
残念ながら、釣りの求人は数としては決して少なくはありません。
パターンとして非常に多いのが、人気のある事務系やデータ入力を大量募集している応募者が食いつきそうな求人です。
もちろん、釣りなので応募しても紹介される訳がありません。
景気が悪い
経済が冷え切り、景気が悪い場合は誰でも紹介数が減る可能性があります。
コロナ禍のように、かつてない程に国民の生活を圧迫する事態が、今後必ずしも起こらないとは言えないでしょう。
求人数が減れば、その分他の応募者と競合する可能性が高くなります。
景気が悪い企業はなるべく、スキルのある人材の方を選び、リスクを抑えようとします。
そうなれば、当然応募しても紹介の段階で弾かれてしまうでしょう。
派遣の仕事を紹介してもらう為の対策を紹介!
ここでは、派遣の仕事を紹介してもらう為の対策を紹介していきます。
派遣会社に登録したのに、中々仕事の紹介が来なくて悩んでいる方は、 ぜひ参考にしてみてください。
希望条件・職種を広げる
まずは、希望条件・職種を広げてみてください。
スキルや経歴に自信がない場合、背伸びをせずに今のスキルレベルで自分が貢献できる仕事に積極的に挑戦する意思を派遣会社に伝えましょう。
派遣は基本的に即戦力なので、スキルに関しては非常に厳しく判断されます。
他の応募者との競争もあるので、人気があり全く経験がない仕事に応募しても採用される確率は非常に低いです。
まずは自分ができる(入れる)仕事で実績を作り、同時に自己啓発をしてスキルの幅を広げながら、徐々に希望する条件の仕事に応募して行くスタンスがよいでしょう。
スキルを身に付けて積極的にアピールする
中々、仕事を紹介されないのであれば、自己啓発をしてスキルを向上させ積極的にアピールしましょう。
どんなに努力しても過去の経歴は変えられません。
それならば、今自分ができることを全力で行い、少しでも前進する意識を持ちましょう。
・事務系であれば、MOSや日商簿記
・製造・軽作業系であれば、フォークリフトや溶接、玉掛け
・ビジネスマナーに自信がなければ、ビジネスマナー検定や秘書検定
などの資格を積極的に取得すれば、アピールにつながる可能はあります。
新しいスキルが身に付いた時点で、すでに登録している「スキル・資格」にどんどん追加していきましょう。
一般的な派遣会社ではWeb上にスタッフ専用の「マイページ」があり、そこから変更できるので時間がかかりません。
派遣会社が見逃すおそれがなくなるので、直接電話で変更した旨を伝えてもよいでしょう。
清潔感や最低限のマナーに注意して第一印象をよくする
清潔感や社会人として最低限のマナーがないと、仕事の紹介以前に第一印象の時点でアウトになる可能性が高いです。
下手をすると、登録してから1度も紹介されないおそれも十分にあります。
・清潔感があり他人に不快感を与えない身だしなみ
・適切な言葉遣い
・質問に対して的確に答える
など常識的なことができていれば、コミュニケーションが多少苦手でも十分に仕事は紹介されます。
自分ではできていると思っても意外にできていない部分もあるので、誰かに指摘をもらってもよいかもしれません。
派遣会社を変えてみる
仕事の紹介がないのは、単に派遣会社の問題の場合があります。
・担当者との相性が悪く気に入られていない
・営業担当の実力がない
・派遣会社の信用が低い
このような場合、稼働する派遣会社を変えるのが一番早いです。
実際、同じような条件の仕事でも、派遣会社を変えたら採用されるケースは多くあります。
派遣会社は2~3社ぐらい登録しておくとよいでしょう。
紹介されやすい業種や特徴を紹介!
仕事が紹介される可能性を上げるには、希望職種の幅を広げるのは有効であると説明しました。
では、具体的にどのような職種(仕事)であれば紹介されやすいのか?
ここでは、
紹介されやすい仕事と仕事の特徴
をメインに説明していきます。
派遣会社は多くの案件を扱っています。
必ずしも、これから説明する仕事でなければ採用されないとは限らないので、 参考程度にとどめておいてください。
コールセンター
コールセンターは非常に紹介されやすい仕事の1つです。
ただし、向き不向きがはっきりするので、気軽に飛び込むのはおすすめしません。
コールセンターは大きくインバウンドとアウトバウンドの2種類あります。
お客様からの問合わせに対して答えるのがインバウンド。
こちらから電話をかけて、サービスの案内などを行うのがアウトバウンド。
どちらが得意かはやってみなければ不明な部分はありますが、電話でのコミュニケーションに抵抗がなければ話を聞いてみてもよいでしょう。
女性が多いイメージですが、男性も活躍している職場はたくさんあります。
また、筆者もコールセンターで働いたことがありますが、コールセンターは未経験者歓迎である職種であり、ある程度のパソコン業務もあるので、PC作業は基礎程度出来ていれば、採用されやすいオフィスの仕事です。
お客様情報をまとめるために、PC業務を覚えることもできるので、PCでの作業スキルが初歩の初歩の人にとっても、オフィスで働いたことがあるという実績が作れるので、個人的には、電話やクレームにある程度耐えられる人であれば、おすすめの仕事の1つかと思います。
製造・軽作業
製造は
・工場内で製品の組み立てや加工・仕上げ。
・軽作業は仕分け・梱包・ピッキング。
などの仕事をメインに行います。
専門的なスキルを必要としませんし、コミュニケーションが苦手でもコツコツと仕事ができれば十分に活躍できます。
体力が必要なイメージがあると思いますが、比較的軽い商品を扱う現場もあるので女性や年齢が高い人でも多く働いています。
未経験でも応募ができ募集自体も多いので、スキルや経歴に自信がない人でも就業のチャンスがあります。
製造・軽作業を専門にした募集サイトがあるので、参考にしてみてください。
参照 :【工場ワークス】工場・製造業の正社員・派遣・期間工の求人、仕事探し! (04510.jp)
事務職
事務職は非常に人気のある仕事ですが、募集自体は最も多いのでスキルさえあれば仕事を紹介される可能性は十分にあります。
パソコンスキルも重要ですが、電話や対面でお客様と接する機会も多いのでコミュニケーション力があれば有利でしょう。
また、一般事務職だと女性が優先的に仕事を紹介されますが、以下の場合は男性でもチャンスがあるので検討してみてください。
・経理や人事などの専門性がある事務
・事務に付随して営業サポートや作業系(多少の肉体労働)の仕事がある
競争は激しいですが求人数は多いので、紹介をされなければ条件を下げて応募してみてもよいでしょう。
IT業界のテスター
簡単に言えば、テスターは
製品が仕様通りに動くかを確認する仕事。
IT系の派遣会社に登録すると、テスターの仕事は未経験でも紹介されます。
システム開発でテスト業務は必須ですが、スケジュールの都合上、人手が足りないことも多いので簡単な業務であれば、派遣会社に依頼するケースも多いです。
関東や関西を中心に仕事が多いですが、それ以外の地域でも基本的なPCスキル(Word、Excel程度)があれば、IT系の中では仕事に就けるチャンスが多い仕事です。
また、テスターからステップアップして、テスト管理やプログラミングなどその他の業務を任せてもらえる可能性もあるので、挑戦して損はないでしょう。
まとめ!
派遣会社から仕事を紹介してもらえない理由について紹介してきましたが、派遣会社から仕事を紹介してもらえないと、精神的にも参ってしまったり、自分で何が悪いのか分からずに空回りしてしまうことも多いかと思います。
派遣会社から仕事を紹介してもらえない原因は色々ありますが、もし今回紹介した中で、少しでも当てはまる内容があれば、改善する必要があります。
スキルをいきなり今日から習得したり、過去の経歴を変えることはできませんが、自分の価値相場を冷静に判断し、受け入れ、条件を緩めることで、紹介される求人数が一気に増えることもあります。
(例えば、土日祝日休みにこだわらず、シフト制の仕事に応募してみるなど、することで、強力なライバルとの競合を避けることができたりします。)
また、どんなに頑張っていても派遣の仕事が紹介されない場合は、派遣担当との相性が悪い可能性が非常に高いので、派遣会社は1つに絞って求人を探すのではなく、2〜3社ほど登録して、探すことのが良いでしょう。
派遣の仕事が紹介されないのは、私も経験があるので、シンドイ気持ちは非常に分かりますが、自分を責めすぎずに、どうすれば良いのかを冷静に考えることが大事です。
今回の内容が少しでも、あなたの参考になれば幸いです。
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