調理や味付けに必要不可欠な砂糖ですが、砂糖と言っても様々な種類の砂糖があり、用途によって使い分けます。
砂糖と言えば、中には見た目が似ているものもあり、その中でもきび砂糖・三温糖・てんさい糖は色が似ており、そのまま出されたらどれがどれか分からなくなってしまう人も多いのではないでしょうか?
きび砂糖・三温糖・てんさい糖はどれも見た目が似ていますが、それぞれ成分や役割が違います。
ここでは、この3つの砂糖の違いと、特徴を紹介していきますので、是非最後までお読みいただければ幸いです。
Contents
きび砂糖と三温糖とてんさい糖3つの砂糖の特徴を紹介!
きび砂糖と三温糖とてんさい糖の違いについて紹介する前に3つの砂糖の特徴について紹介していきます。
きび砂糖の特徴は?
手羽元とサツマイモ,小松菜の煮物を作りました。小松菜は最後に5分だけ煮る。覚えた。醤油ベースですがきび砂糖も入れて,少し甘めのテイストです。これは旨い。 pic.twitter.com/DrCw11ooMC
— なまもの@手を洗い距離をとる生き物 (@nama_books) October 3, 2020
薄い褐色が特徴的でミネラル分を含む砂糖です。
上白糖よりもコクが強く、上白糖やグラニュー糖と精製方法が異なります。
製造段階で砂糖液をそのまま煮詰めて作るので砂糖きびとの風味とミネラルが良く出ます。
きび砂糖の用途は煮物などと相性が良いです。
また、きび砂糖についてもう1つ特徴をあげるのであれば、後述でも解説しますが、他の砂糖と比べてカロリーが高い点が特徴と言えます。
三温糖の特徴は?
三温糖も砂糖の一種で、上白糖やグラニュー糖を作るときに精製した糖蜜を、加熱してカラメル化することで作られています。
特有の風味が三温糖の特徴であり、上白糖よりも甘みが強く、きび砂糖同様に煮物と相性が良い他につくだになどに使われることが多いです。
また、他の砂糖と比べるとミネラルが豊富と言われているものの、実はそこまでミネラル量が多いわけでは無いので、ミネラルの補充とまでは行きません。
てんさい糖の特徴は?
てんさい糖の原料は甜菜(テンサイ)と言われるヒユ科アカザ亜科の二年草です。
テンサイは光合成で作った糖分を根に蓄え、その根っこがてんさい糖を作る材料となります。
グラニュー糖や上白糖もテンサイから作られますが、一般的にテンサイのミツを含んだ「てんさい含蜜糖」が「てんさい糖」です。
カロリー自体はグラニュー糖とほとんど大差は無いものの、天然のオリゴ糖やミネラルが多く含まれているのはてんさい糖の方であります。
見た目は薄い茶色で、オリゴ糖を5%含んでいる為、お腹に優しいのも特徴です。
表で分かるきび砂糖と三温糖とてんさい糖の違い!
きび砂糖・三温糖・てんさい糖の3つの砂糖の特徴について簡単ではありますが、紹介してきました。
3つの砂糖の特徴には似ている点もあれば、種類によっては他にない特徴を持った砂糖であることが分かりましたが、ここでは更に分かりやすく、きび砂糖・三温糖・てんさい糖の3つの砂糖の成分を表で紹介します。
きび砂糖・三温糖・てんさい糖は似た部分もありますが、表にすると成分量に違いがあることが分かりますので、使う際は是非、表の方を参考にしていただければ幸いです。
【きび砂糖】
項目 きび砂糖 熱量 396kcal たんぱく質 0g 脂質 0g 炭水化物 98.8g ナトリウム 10~30mg カルシウム 10~35mg カリウム 142mg マグネシウム 3~20mg リン 1.1mg 鉄 0.15~0.45mg 銅 0.05~0.30mg 亜鉛、マンガン
ヨウ素、セレン、クロム0mg 出典:https://www.nissin-sugar.co.jp/product/home/kibi_sugar.html
【三温糖】
栄養成分:100gあたり
- ※日本食品標準成分表より
- エネルギー:383kcal
- たんぱく質:0g
- 脂質:0g
- 炭水化物:99.0g
- 食塩相当量:0.02g
出典:https://www.mitsui-sugar.co.jp/products/sugar/sanonto.html
【てんさい糖】
エネルギー(kcal) 384 たんぱく質(g) 0.6 脂質(g) 0 炭水化物(g) 98.5 食塩相当量(g) 0.04 鉄(mg) 0.13 カルシウム(mg) 3.9 カリウム(mg) 14.4 マグネシウム(mg) 1.4 オリゴ糖
(ラフィノース・ケストース)(g)0.4
きび砂糖・三温糖・てんさい糖の違いは?どう使い分けるべき?
きび砂糖と三温糖とてんさい糖は見た目こそ似ているものの、表からも分かる通り、砂糖に含まれている成分が違うことが分かります。
また、一見すると見た目は似ているものの、実際に袋を開けてみると、風味は3つとも違うので、すぐに分かることでしょう。
では、きび砂糖・三温糖・てんさい糖の使い分け方を1つずつ紹介しています。
きび砂糖
きび砂糖の原料は砂糖きびであり、風味とミネラルが効いているので、煮物料理を始め、クッキー、ケーキなどのお菓子作りに使われることの多い砂糖です。
薄い茶色なので、クリームに色を付けたくない時や和食の繊細な味を出したい時には不向きと言われているので、調理をする前にきび砂糖を使っても問題ないのか?
また、ジャムなど素材を活かす料理には不向きなので、その場合はきび砂糖ではなく、違う砂糖を使うと良いでしょう。
いっそ、きび砂糖を使って風味がどの様に出ているのかを検証してみても良いかもしれません。
三温糖
色が黄褐色で特有の風味が三温糖の特徴であり、強みであります。
甘味は上白糖より強く、魚の煮物などに使うと上品な風味が出る上にコクが出ると言うことで、これらの料理に三温糖を使う人は多いそうです。
また、甘みが重要であるつくだ煮の甘味料に三温糖は相性抜群であります。
三温糖が最も引き立つのは、焦がして照り焼きなどに使う際は普通の砂糖よりも早く香ばしくなるのでおすすめです。
てんさい糖
「さとう大根(てんさい)」から作られるのが、てんさい糖です。
てんさいには北海道などの寒さが厳しい場所で育ちます。
熱帯で育つきびと比べると、身体を温める作用があるといわれており、作り方はミネラルを除去しないで作るのでミネラルが豊富です。
てんさい糖はミネラルが豊富な上にオリゴ糖も含まれているので腸内環境を整えてくれたり、実は砂糖の中でも万能なのではないかとまで言われております。
さっぱりとしてかつ、上品な甘味のあるてんさい糖は基本的にどの料理や味付けにも合いますが、中にはグラニュー糖や上白糖を使った方が良い料理もありますので、よく調べてから使うのがおすすめです。
きび砂糖と三温糖とてんさい糖の違いは何?特徴と用途を紹介!まとめ!
きび砂糖と三温糖とてんさい糖の計3つの砂糖の違いと特徴について紹介してきましたが、今回紹介した3つの砂糖は見た目こそ似ているものの、成分量が違うので、料理や用途によって使い分けることをおすすめします。
今回紹介した、きび砂糖・三温糖・てんさい糖はどれも煮物や煮魚なんかに使えますが、それ以外に使う場合は、一度その料理に向いている砂糖なのかをじっくり考えたり、使ってみて検証してみることがおすすめです。
後は正直言ってしまえば、どの砂糖が良いかは好みの問題になりますので、今回紹介した砂糖を使う際は違いもそうですが、自分の好みに応じて使い分けると良いでしょう。
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