電気ポットを使うとき、中に入れる水は何日も入れっぱなしにしていますか?
面倒だから、勿体ないからと継ぎ足して使ってはいませんか?
「お湯は腐らないから、大丈夫!!」
と思っている方もいるかもしれません。
それって、本当に大丈夫なのでしょうか?
ポットのお湯は、いつまで使えるのか?
この記事を参考にしてみてください。
ポットのお湯は実際に腐るの?
ポットの中のお湯は、常に高温状態のため腐ることはありません。
継ぎ足した場合にも、再沸騰するので、腹痛などを起こす可能性はほとんどないといえます。
しかし、何日も同じお湯を使っていたり、ポットのお手入れをしていないと、とても不衛生です。
水は置いておくと、細菌が繁殖し腐るといわれますが、ポットのお湯は高温なので細菌を死滅させ、繁殖することもなく、腐ることはないと考えられます。
しかし、使い方によっては細菌が繁殖してしまうことも考えられます。
お湯が入ったまま、ポットの電源を切ってしまうと、お湯は冷めて、細菌が繁殖しやすくなってしまいます。
水道水に含まれる塩素には、微生物や菌を死滅させる強い殺菌力がありますが、沸騰させると塩素がなくなってしまうからです。
その状態で、またポットの電源をいれて沸かしてしまうと、その細菌が死滅し、お湯の中に死滅した菌が残っている状態となります。
そんなお湯を飲んでいるなんて、気持ち悪いですよね。
また、お湯が入ったままにしておくと、ポットの内側が汚れてしまいます。
これは、水に含まれるカルキや沸騰させたときに出たミネラル分といわれています。
それらが、蓄積されると白く結晶化してしまいます。
そして汚れとなり、ポットから出したお湯が白く濁っていたり、白いものが浮いていたり、沈殿していたりと、見た目にも分かる ようになります。
そんなお湯でお茶などをいれていたと思うとぞっとしますね?
では、どのくらいの頻度で水を入れ替えた方がいいのでしょうか。
ポットのお湯は何日で交換するのがベスト?
基本的に、電気ポットのお湯は1日で交換することがメーカーからも推奨されています。
毎日、新しい水をいれることで、ポット内の汚れもつきにくくなります。
面倒と思うかもし れませんが、ポット内を汚れにくくするためにはとても重要です。
特に赤ちゃんのミルクにポットのお湯を使う場合は、必ず1日1回は水の交換をして、衛生的なお湯でミルクを作るようにしましょう。
ポットのお湯を捨てる際の注意点として、熱いまま捨てようとすると、やけどの恐れがありますので、冷めてから流すようにしてください。
高温のままシンクに流すと、排水管の破損の原因にもつながります。
ポット内は週に 2~3 回くらいを目安に、中を食器用洗剤とやわらかいスポンジで洗うといいでしょう。
固いスポンジや金属たわしなどを使用すると傷つけてしまう恐れがありますの で、注意してください。
傷がついてしまうと、そこから錆びてさらに汚れるようになり、酷いと故障の原因にもなりかねません。
また、2か月に一度はポットの中を専用の洗浄剤で掃除するときれいなポットを保つことができます。
洗浄剤は、薬局などに売っていて、使い方も簡単です。以下に紹介します。
〈洗浄剤の使い方〉
- ぬるま湯を満タンに入れ、そこへ洗浄剤をいれて、一晩放置します。※そのとき、間違って飲んでしまうことがないように、洗浄中と誰が見ても分かるようにしておきましょう。
- 時間が経ったら、洗浄液を流し何度かすすぎます。
- 満タンまで水を入れて沸かします。
- 給水ボタンを押して水を排出したら、お掃除完了です。
洗浄剤のメーカーによって異なる場合がありますので、書いてある説明書きに従って、行っ てください。
ポットのお湯に賞味期限はある?
ポットのお湯に、厳密な賞味期限はありません。
またポット内の汚れ具合によっても変わってきます。
キレイなポットで、高温状態であれば、3日ほどは問題はないとされますが、ポットに汚れが付着していると、新しい水に入れ替えても、汚れを取らない限りは、1日以上たったお湯を飲むことはおすすめしません。
お手入れをせずに汚れた状態のポットから出たお湯は、敏感な方は不味いと感じるでしょう。
また、お湯が沸きにくくなったり、注ぎ口からでるお湯の量が少ないということがあれば、掃除をすることで解決するかもしれません。
ミネラルウォーターやアルカリイオン水をポットで沸かした場合は、ポット内にカルシウム分が付着しやすくなります。
その付着したカルシウム分が剥がれて本体内のお湯や蒸気の出口をふさぐ場合があり、故障の原因にもなるので、よりこまめにお手入れする必要があります。
まとめ!
ポットの汚れが気になったら、すぐに洗うなど、ポット内のお手入れをこまめに行うことで、ポット自体の寿命も長くなります。
毎日、気持ちよくポットのお湯を飲めるように、1日1回の水の交換は、必ず行うようにしましょう。