メロンは腐るとどうなる?見た目や臭いの判断方法は?食中毒の危険性は?

「メロンを後で食べようと取って置いたのに、気づいたら腐っていた!」

という悲しい経験をした人は少なくないと思います。

メロンは完熟してからが非常に腐りやすく、食べ頃の時期は想像以上に短いのです。

でも、熟しているのか、腐っているのかはなかなか見分けがつかないかもしれません。

  • メロンが腐った時の特徴について、見た目や臭いなど
  • 賞味期限切れのメロンによる食中毒の危険性や、腐らないための対策

をお伝えします。

完熟なのか、腐れなのかを区別して、メロンの美味しい時期を逃さないようにしましょう。

メロンは腐るとどうなる?見た目や臭いの変化を紹介!

メロンは腐ると、見た目や臭い、味にはっきりとした変化が見られるようになります。

その変化は以下の通りになります。

見た目 ●果肉が溶けてドロドロになっている

●果肉に透明感や変色が見られる

●種が薄い茶色から黒色に変色している

●カビが生えている

●メロンから変色した汁が垂れている

臭い ●酸っぱい臭いがする

●腐敗臭がある

●生ゴミのような臭いを発している

●酸っぱい

●渋いようなピリピリ感がある

●食べられないくらい苦い

触感 ●手で持つと果肉が崩れ落ちる

●皮の固さが感じられない

●果肉を触るとネバネバして糸を引く

メロンが腐ると果肉がドロドロに溶けてきます。

始めのうちは果肉が柔らかくなる程度ですが、腐敗が進むにつれて溶けて手でつかめないくらいになります。

ただ柔らかいのか、溶けているのかが腐っているかいないかを見分ける一つのポイントです。

そもそもメロンの皮は固くて、一見腐っていないようにも見えますよね。

ですが、意外と中身がドロドロに溶けている場合もあるのです。

メロンを切ってみて変だなと感じた時は、腐っている可能性が高いです。

皮をつかんだ時にぐにゃぐにゃしているなら、腐っていると考えましょう。

ただし、舌がピリピリしたり、果肉が柔らかくなったりしているのが必ずしも腐っているサインとは言えない場合もあります。

メロンは食べ頃を過ぎるとピリピリ感や、柔らかくなることがよく見られます。

腐る直前のギリギリの状態で、他に腐った時の特徴が見られないのなら、まだ食べられるかもしれません。

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賞味期限が過ぎたメロンは食中毒の危険性が高い?

腐ってしまった賞味期限切れのメロンを食べると、場合によっては食中毒を引き起こします。

見た目や臭いで違和感を覚えた時は、食べて確かめるのではなく、食べずに廃棄するようにしましょう。

メロンの賞味期限は熟してからは非常に短く、2~3日程度で腐り始めます。

賞味期限が切れたメロンがすぐに食べられなくなるわけではありません。

ですが、保存状態によっては賞味期限の頃にはすでに腐っている可能性があります。

ちなみに、賞味期限が切れていなくても食中毒につながる場合もあります。

メロンを食べた時に舌がしびれるような強い苦みを感じたなら、食べるのは止めた方が良いです。

なぜなら、強い苦みはククルビタシンという成分が多量に含まれている可能性があり、食中毒の原因にもなるからです。

少しだけ食べる分には問題ありませんが、大量に食べてしまうと腹痛や嘔吐を引き起こすことがあります。

メロンが腐るのを防ぐ対応策を紹介!

メロンが腐ってしまうのは、

完熟してから時間が経過して食べ頃の時期を過ぎていること

に原因があります。

メロンはすでに食べ頃になっているのに常温で放置したままにすれば、メロンは腐っていく一方です。

つまり、メロンが腐るのを防ぐ最大の対応策は、

食べ頃になったらなるべく早く食べきること

です。

メロンは完熟までに時間がかかり、やっと美味しくなるのですから、一番美味しくなっている食べ頃を逃すのはもったいないですよね。

食べ頃になったメロンはできるだけ早くカットして、すぐに食べるか、冷蔵庫で保存しましょう。

熟したメロンを常温に置いたままにすると、どんどん腐敗が進むので、すぐに食べられない時は冷蔵庫に入れてくださいね。

冷蔵庫で保存する場合は、

  • 食べやすい大きさにカットしてタッパーに入れる
  • 1/2や1/4にカットしたものをラップに包む

といった方法があります。

カットしたメロンは空気に触れないようにすることで、腐るのを防げます。

ただし、冷蔵庫で保存できるのも2~3日だけです。

それ以上保存する場合は、早めに冷凍庫に入れるようにしましょう。

熟れすぎたメロンは食べない方がいい?見分け方を紹介!

メロンは熟してから食べるのが一番美味しくて、食べ頃まで置いておくことが多いと思います。

でも、熟れすぎたメロンが、いつの間にか腐ったメロンになっている可能性があるのです。

ただし、熟れすぎたメロンが必ずしも腐っているとは限らず、熟れすぎたメロンが食べられるかどうかを見分けるポイントを押さえておきましょう。

果肉

熟れすぎたメロンは、果肉が非常に柔らかくなっていて、一部が透明になりつつあります。

そもそもメロンは、皮が硬くて厚く、皮の上から触っただけでは熟れすぎているのか、腐っているのかは分かりにくいです。

なので、メロンが食べられるかどうかは、実際にメロンを切って、果肉の状態を見て判断します。

【熟れすぎているが、まだ食べられる】

  • 果肉は溶けていないが、かなり柔らかくなっている
  • 果肉全体にやや透明感がある
  • 果肉の一部のみが透明になっている

【熟れすぎて、腐り始めている】

  • 果肉が溶けてドロドロになっていて手でつかめない
  • 果肉から汁が垂れてくる
  • 包丁で切ると果肉が崩れる
  • 果肉が変色している
  • 果肉全体に透明感がある
  • 果肉が糸を引く
  • 種が茶色や黒色に変色している
  • 皮をむかない状態で押すと大きく凹んで元に戻らない

食べられるかどうかの目安にしてみてください

ただし、熟れすぎたメロンは腐りかけている場合も多いので、不安ならば食べない方が安心です。

熟れすぎたメロンの味は、完熟の食べ頃の時とは異なり、甘みの他にピリピリ感があったり、少し苦みが出てきたりします。

熟れすぎは腐る一歩手前で、食べ頃のピークは過ぎています。

苦みがかなり強くなっている場合は、腐った可能性が高いです。

腐っているのかどうかを味で判断するには、実際に食べてみるしかありません。

【熟れすぎているが、まだ食べられる】

  • 舌がピリピリする
  • 甘みよりもやや苦みを感じる
  • 喉がイガイガする

【熟れすぎて、腐り始めている】

  • 強い苦みがある
  • 酸味がある
  • 口に入れた瞬間にものすごい不快感がある(腐っている)

ピリピリ感や苦みがある場合に、食べても大丈夫なのか不安になってしまいますよね。

その時は、果肉の状態もよく確認して、食べられるかどうかを見極めましょう。

メロンの一番の食べごろサインを5つ紹介!

メロンは一番の食べ頃が最も美味しく、美味しい時期は逃したくないものです。

メロンの一番の食べ頃は、香りや食感、色、重さ、底の部分の5つのサインからチェックできます。

5つのサインを見ていきましょう。

香り

メロンの食べ頃を最も判断しやすいのが、香りです。

食べ頃のピークを迎えると、部屋が甘いメロンの香りでいっぱいになります。

強い甘い香りではありますが、刺激臭ではなく、芳醇な香りです。

メロンが熟す前はあまり匂いはなく、何となく青臭さのようなものを感じることが多い傾向にあります。

追熟する中で、甘い香りに変わっていきます。

甘い香りがしてきたら、完熟しつつあるので、熟しすぎる前に食べるようにしましょう。

食感

食べ頃のメロンは、柔らかくジューシーな食感になります。

完熟に近づくにつれて、果肉は非常に柔らかくなっていき、口に入れるともったりとした食感で、メロンの汁がじわっと広がります。

まだ食べ頃ではない時には、果肉はゴリゴリと固く、柔らかさやジューシーさはあまり感じられません。

熟したメロンは、熟す前のメロンに比べて、糖度が上がるわけではありませんが、もったりとした食感と芳醇な香りで濃厚な味わいに感じられようになります。

食べ頃のメロンは、果皮がやや黄色みがかってきます。

熟す前のメロンは、果皮全体が緑色が強く、完熟に近づくにつれて青みが抜けて、全体が均一に黄色みがかった色に変化していきます。

ちなみに、黄色になるのは微妙な差ではありますが、食べ頃を迎える前の緑色のメロンに比べると、はっきり分かります。

果肉の色というよりは、果皮の色で判断できるので、メロンを切らずに食べ頃が分かるのは嬉しいですね!

ただし、アンデスメロンなど、黄色に変化せずに食べ頃になる場合があります。

メロンの種類によっては、黄色に変わるのを待っていると、食べ頃を逃してしまう可能性もあるので、他の食べ頃のサインも一緒に注目しましょう。

重さ

食べ頃のメロンは、重さがずっしりと感じられます。

実は、この重さをチェックするのは、美味しいメロンを見極めるのにも重要なポイントなのです。

ずっしりとした重量感のあるメロンは、種が少なく、中身がしっかり詰まっていて、甘くて美味しい証拠です。

メロンの重さは、実際に手に取って、いくつかのメロンを比べてみることで分かります。

さらに、メロンの食べ頃を知るために、メロンを軽くデコピンしてみる方法があります。

まだ熟していない時には、固くて高い音。一方で、食べ頃が近くなると、ボンボンという低くて鈍い音。熟すと、果肉が柔らかくなって重い音に変わるのです。

手で持った時の重さと、軽くデコピンした時の音の両方をチェックしましょう。

そこの部分を押してみる

食べ頃のメロンは、底の部分を押すと弾力が感じられます。

逆に言えば、底を押しても凹まずに固いままであれば、まだ食べ頃ではなく、もう少し待った方が良いサインです。

収穫したばかりのメロンは、果肉が固く締まっていて、底を押してもそれほど弾力はありません。

目安として、3~4mm凹めば食べ頃で、柔らかいのが好みの場合は、1㎝程度凹むまで待つのもおすすめです。

底を押して指が入るかどうかを見てみましょう。

ただ、柔らかくなり始めたら、毎日毎日どんどん柔らかくなるので、「気づいたらブヨブヨになっていた!」なんてこともあり得ます。

ちなみに、メロンの果肉が思いのほか柔らかくなっていると、底を押してつぶれてしまうこともあります。

食べ頃をチェックする際は、強く押しすぎないように気をつけましょう。

まとめ

メロンは食べ頃を迎えてからはあっという間に腐り始めてしまいます。

腐ったメロンは見た目や臭い、味に明らかに変化が見られるようになります。

ただし、腐っているのか、熟しているのかを見分けるのは意外と難しいです。

腐った時の特徴がいくつか当てはまるなら、腐っている可能性が高いですね。

腐らないようにするためには、熟したメロンを放置しないことがポイント。

せっかく熟して美味しくなったメロンの食べ頃を逃さないように、できるだけ早めに食べましょう。

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